エコ活動紹介(一般向け)

家庭でできる「ダンボールコンポスト」 / NPO法人 循環型環境・農業の会

生ごみを減らすためにできること
家庭でできるこんなこと「ダンボールコンポスト」

現在、佐賀市の家庭から出るごみの量は一人当たり約640gといわれています。そのうち8割が燃えるごみであり、さらにその4割を占めているのが生ごみです。家庭から出た燃えるごみ(ピンクのごみ袋)は地域ごとの回収場所から佐賀市清掃工場へ運ばれ、焼却処理されます。その際に地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)が排出されるため、環境を守るためにごみを削減することが課題の一つになっています。また、水分を多く含んだ生ごみを処理するには、たくさんのエネルギーを消費します。
家庭ごみを減らすためにはどうしたらよいのでしょう? 毎日の調理シーンで出る生ごみを減らすことが最も有効的です。その手段として活用されているのが「ダンボールコンポスト」なのです。

ダンボールコンポスト? 何? という方のためにちょっと説明。ダンボールコンポストとは、微生物の働きを利用して生ごみなどを発酵分解させて堆肥化するものです。生ごみを堆肥に変えるということは、その家庭からは生ごみが排出されないということになり、佐賀市のごみ減量につながります。誰でも気軽に始められるダンボールコンポストのいろはについて、NPO法人 循環型 環境・農業の会 責任者の諸富洋子さんが答えてくれました。


ダンボールコンポストって本当に簡単なのですか?


はい、とっても簡単です。ダンボールに材料を入れて少量の水分を加えて混ぜるだけで準備完了。後は生ごみを入れるたびに混ぜると、堆肥にすることができます。


どれくらいの量を入れたらいいのですか?


1日あたり、500g (三角コーナー1杯)を目安にしてください。野菜だけでなく魚類も大丈夫です。ただし生魚はあんまりたくさん入れないでくださいね。栄養がありすぎて発酵する力が強いので発酵のバランスを崩す可能性があります。


うまく発酵させるコツはありますか?


コツは、ダンボールに入れるものを細かく刻むことでしょうか。大きいよりも小さいほうが無理なく発酵させることができます。それから、ダンボール箱の下に苗かごなど通気性の良い台 を置いて、風通しを良くするといいですよ。


外に置いて、動物とかに荒らされないですか?


購入されたお客様からいくつか話は聞いたことがありますが、ほとんど被害はありません。ダンボールの外側にさらにカバーをかぶせるとそういう被害の心配はなくなります。


どこでダンボールコンポストを買えるのですか?


市販ですと、園芸店などで販売されているところもありますが、私どもの事務所でも購入ができます。


助成金はありますか?


佐賀市では、ダンボールコンポストなどの家庭用の生ごみ処理容器を購入する際に、費用の一部を補助する制度があります。お住いの地区ごとに上限額がありますが、補助額は購入額の1/2です。1年度あたり1世帯2基まで補助申請ができます。ただし、電動のものは補助対象外になっています。
窓口で申請が必要ですが、記載から提出まで、分からないことがあればお手伝いしますので、安心してください。


買った後も分からないことは教えてもらえるのですか?


はい、もちろんです。当会では10年以上にわたって、生ごみの減量、環境問題への取り組みについて情報発信、啓蒙活動を行っています。また、ごみ減量の啓発として定期講座や出前講座も行っています。講座以外でもお気軽にお問合せください。


講座はどこで開催されているのですか?


ひょうたん島公園(兵庫)、橋の駅ドロンパ(諸富町)、道の駅大和そよかぜ館(大和町)、コープさが新栄店(新栄西) の4か所で、出展という形で来店される方々に情報発信を行っています。色々な講座の中でも、堆肥を使った花の寄せ植え講座は人気がありますよ。


ダンボールコンポストをどのように使ってほしいですか?


お一人お一人、各ご家庭でごみを減らす意識を持ってもらって、ご家族全員で取り組んでもらえたらと思います。例えばお母さんが生ごみを刻んで、お子さんがダンボールに入れて混ぜる。できた堆肥をお父さんが畑で使う…といった役割分担でエコ生活を実践してもらったらいいですね。皆でやることが大切だと思います。

明日からでもやれそうな気がしてきませんか?
早速実践といきましょうか!!

意外とカンタン!ダンボールコンポストをつくってみよう!

生ごみで堆肥をつくって、堆肥を使って野菜をつくる 生ごみ資源の循環で環境にも優しい

 

① ダンボールコンポストの準備
ダンボールに「母材」と「促進剤」を入れて、少し水分を加えて混ぜます。準備はこれだけ! ※1袋の半分の量を使用
② 調理くずや食べ残しを入れる
生ごみは、なるべく小さく刻んでダンボールに入れましょう。食事の食べ残しを入れてもいい。1日の目安はだいたい500g。ご飯はほぐして入れるのがコツです。
③ 生ごみの発酵分解を繰り返す
生ごみは、投入してから3~5日くらいで消えてしまいます。その時の母材の発酵熱は40~60℃になることもあります。
④ 発酵分解の終了
生ごみを目安量入れ続けて約3カ月すると、発酵分解が止まります。分解が進まなくなったら投入をやめてください。※投入期間は投入量によって異なります。
※ダンボールコンポストは消滅型なので、生ごみがほとんど増えません。
⑤ 最後に入れた日から1か月間熟成
他の箱に移して、最後に生ごみを入れた日からは、1週間に1回を目安に水分を与えてよく混ぜます。1ヵ月ほどしてサラサラになってきたら生ごみ堆肥を、土に対して2割程度の割合で混ぜ合わせたら完成。さあ花、野菜づくりを始めましょう!

■ダンボールコンポストセット
・ダンボール箱
・母材25L(生ごみダンボールの素)
・発酵促進剤2L
・不織布パック
・防虫キャップ
・カバー(保温・雨よけ )
・温度計等

■ダンボールコンポストの申し込み・問い合わせ
NPO法人 循環型 環境・農業の会
0952-47-5074
佐賀市諸富町為重374-5


 

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