みなさん布ナプキンって知っていますか？布で出来た生理用品のことです。使い捨てじゃないので環境にやさしい、そして女性の身体にもいいことたくさん、の布ナプキン。佐賀市エコプラザでは手作りの布ナプキンを販売したり、布ナプキンを手作りする講座を開催しています。メディアでも注目の布ナプキンをご紹介します。
「身体にやさしい」ってどういうこと？
女性なら生理が終わって布の下着をつけた時の爽快感、ホッとする感じ、分かりますよね？いや～な感触から解放されて「スッキリ！」「はぁ～！」「気持ちいい！」…
布ナプキンを使うと生理の間もずっと、お手洗いでナプキンを替えるたびにそんな心地よさを感じることができるんです！布ナプキンを使い始めた皆さんにはその心地よさを意識して味わうことをお勧めしています。お手洗いに行くたびに「ほっ」。トイレに行く度、「心地いい！」そうやって、リラックスして、力を抜くことで私たちの身体はどんどん変わっていきます。
通常の状態の子宮の大きさは鶏卵と同じくらいです。妊娠時には赤ちゃんを包む大きさになるのですが、特にストレスなどで緊張があると伸縮性がなくなるそうです。容量は5ｃｃ、ティースプーンわずか１杯程度です。でも身体がリラックスしていると、ふわっと膨らんで、もっとたくさんの経血を保てるようになります。布ナプキンを使い始めた方から「トイレで自然に経血が出るようになったんです。」と言われることもあります。私たちの身体には思いがけない力が眠っているのかもしれませんね。
本来、排泄は気持ちいいものです。でも、生理は痛くて憂うつ、嫌なもの。そう思い込んでいませんか？布ナプキンを使って、心地よさを味わい、自分の身体と向き合っていると「なんだか生理が楽しみになってきた。」なんていうことも。
エコプラザで布ナプキンを担当しているスタッフは、元々市販のナプキンではかぶれる体質でした。一番つらかったのは産後の時期。１週間の生理期間でもかぶれるのに、１か月も使い続けなければならないなんて…！出産では切開もせずに済んだのに、産後に使った生理用品でかぶれて、痛くて痛くてたまりませんでした。初めての出産後、赤ちゃんと過ごす大切な時期に頭の中は痛みでいっぱい。なんて、すごく残念ですよね。でも、その後、布ナプキンに出会い、次の出産時の産後の手当てに使ったところ…全く痛くない！あの痛みは一体何だったの？使うものひとつでこんなにも結果が変わってしまうなんて…。知らなかったらもったいない！そんな気持ちで普及啓発をさせていただいています。
「えっ、生理痛がなくなったの？」
ひどかった生理痛が、布ナプキンにしただけでほとんどなくなった！そんな声を聞くことも多いのです。なぜでしょうか？
私たちは痛みを感じると身体が緊張して硬くこわばります。でも、身体に力を入れることは痛みを増幅させます。出産時に呼吸法やイメージ療法でからだの力を抜くと、とたんに痛みを弱く感じた、という経験をしている人も多いのでは。「身体を緩める(弛緩させる)と感じる痛みが弱くなる。」布ナプキンを使うことで生理痛が緩和されるのは、布ナプキンのリラックス効果によるところも大きいようです。
「温活」で免疫力アップ！
冷え取りから布ナプキンを始める人もいます。生理中は分かりにくいのですが、試しに生理でないときに布ナプキンをあててみると…ふわっと、あたたかい！「へえー、私、ここから冷えてたんだ…」新鮮な発見です。身体を温めることは免疫力をあげるといいます。温めることも、「生理痛の緩和」に関係がありそう。生理期間でなくても、おりものシートなどを使っている方は特に、普段の生活にも布ナプキンを使ってみていただきたいと思います。
布ナプキンの使い方
エコプラザでご紹介している布ナプキンは吸水力の高いネル生地を使ったものです。手作りされる方のためにネル生地の販売もしています。折り畳んで使うハンカチ型とスナップで下着に固定できるホルダー型があり、組み合わせることで経血の量により厚さを調節できます。エコプラザでは通気性が良いように防水布を使わず制作していますが、防水布を使えば市販のナプキンと同様に便利に使うこともできます。
使った後の布ナプキンは水につけておき、洗濯します。浸け置きのとき、重曹やセスキ炭酸ソーダを使うと汚れ落ちがとてもよいです。
捨てない生活、お気に入りのものを使う愉しさ
使い捨ての製品を使わないと、ごみが出なくて気持ちいい。毎月の月経が、つらくて煩わしいばかりのものではなく、身体と対話する時間になる。布ナプキンも、お気に入りの物をそろえて、ちょっとうれしい気分。
身体と心、環境にやさしい布ナプキンライフ、始めてみませんか？
佐賀市エコプラザ
佐賀市高木瀬町長瀬2396
開館時間：10:00～17:00
休館日：水曜
電話：0952-33-0520
HP：https://www.saga-ecoplaza.jp/
