エコ活動紹介(一般向け)

バイオマス産業都市さがの一環で取り組む商品開発 / 佐賀県立佐賀商業高等学校「さが学美舎(まなびや)」

第一章 ~佐賀市からの提案~ 0418

私たち「さが学美舎(まなびや)」の研究部では、4年前の先輩方から継続して少しでも多くの方に佐賀市が行っているバイオマス事業を知ってもらうため、藻類培養の企業や商品のPR活動を中心に取り組んできました。
今年の2月に先輩方から引き継ぎ、始まった私たち11代目の活動で、何をしていこうかと話し合いをしたとき、先輩方の「商品開発をやりたかった」という話を思い出しました。そして、先生から歴代の先輩方が商品開発の案を出して企業に提案をしたけれど実現できなかったという話を聞き、私たちは商品開発を実現させたい!と思いました。私たちの活動の追い風となったのは4月に佐賀市の方が来校されたときのことです。例年通り佐賀市のバイオマス事業について説明をしていただいている中で2019年3月にバイオマス資源利活用協定を結ばれたグリーンラボ社を紹介していただきました。

第二章 ~グリーンラボとの出会い~ 0509

グリーンラボ社はIoTを活用した環境制御でバジルを栽培されます。そこで「バジルを使った商品開発をしてみませんか」と提案を受けました。商品開発に取り組みたいと考えていた私たちにとってこれほどまでにないタイミングでの提案でした。是非、グリーンラボ社と一緒に商品開発をやってみたいと思い、佐賀市の方に顔合わせの機会を作っていただくこととなりました。
今年度こそ必ず商品化までたどり着くよう頑張ろうとメンバー全員で決めました。メンバー各個人でバジルを使った案を考え、パワーポイントでプレゼンをしたところ、長瀬社長から以下のようなアドバイスと課題をいただきました。

アドバイス

・市場を見据える
・出口があるネーミング(1回聞いたら忘れない)
・びっくりするような振り切った名前

課題

・ネーミング案
・協力してもらえそうな企業探し
・他製品との差別化

第三章 ~バジルビーズ開発~ 0605

前回出された課題に取り掛かる前に商品案を絞ることにしました。絞る観点は「保管できるもの」「食べ物」「売りやすいもの」です。この観点で商品案を5案に絞りました。
絞ったあとの5案は以下の通りです。

・バジルチャツネ    ・ふりかけ   ・バジルティー
・バジルビーズ(仮)  ・麺類(そうめんとラーメンをまとめて)

そして、グループごとに分かれ前回出された課題について調べ、まとめました。
私たちは今までにないバジルの商品を作りたかったので、バジルビーズ(仮)を推していくことにしました。バジルビーズ(仮)は某商店の商品を参考に発案したものです。見た目もよく面白い商品だと考え、そしてインスタ映えもする!と思ったからです。

第四章 ~バジルを知る~ 0702

佐賀市高木瀬町にあるグリーンラボのハウスにて、バジルの苗を植える作業をさせていただきました。土を一切使わない縦型水耕栽培は、農業を全く経験していない私たち高校生でも、簡単に植えることができました。

第五章 ~生徒商業研究発表会~ 0709

私たちがこれまで取り組んできた佐賀市との活動や、グリーンラボ社と新しく商品開発を始めたこと、これからの活動を佐賀市文化会館で発表を行った。自分たちの活動を知ってもらうだけでなく、ほかの学校の活動も知ることができ、良い刺激になりました。

第六章 ~ボランティアアワード~ 0729

佐賀市と佐賀商業高校とグリーンラボ社の産学官が協力してバイオマス運動に取り組んでいるということを全国の高校生や興味のある大人の方々に紹介してきました。
縦型水耕栽培をすることで同じ面積で108倍のバジルを作ることができ、縦に養液を流し、養分の割合を再構成することで通常の水耕栽培では大量の水を使うがこのシステムでは少量の水で水耕栽培を行うことができるということなどを紹介すると高校生がそんな取り組みをしているのかと驚かれました。

第七章 ~ガバッジオ始動~ 0822

バジルビーズが不可能となりボランティアアワードでバジルソルトと出会いました。優れた商品なのにマーケティングがあまり進んでおらずもったいなさを感じ、グリーンラボ社に私たちにこの商品を再開発させてくださいと提案しバジルソルトの再商品開発が始まりました。

第八章 ~調理実習~

ガバッジオは佐賀商業と佐賀市とグリーンラボとの共同開発商品であり、高校生が開発に携わっているので佐賀をアピールしたいと考えました。そこで、佐賀のソウルフードである“シシリアンライス”に目をつけ、ガバッジオとシシリアンライスのおいしいレシピを見つけるために実際に調理実習を行いました。その結果、豚肉や牛肉などの肉類にガバッジオで味付けするとしっかりとバジルの味がつきおいしいということがわかりました。

第九章 ~しんきん合同商談会~

2年に1度九州の信用金庫が開催している“しんきん合同商談会”がマリンメッセ福岡で行われました。この際、初めてガバッジオを販売しました。ガバッジオは清掃工場から出た熱と二酸化炭素を使って栽培したバジルを使用していることや、国産、九州産の材料を使用しているということがお客様からの受けがよく購入していただけることが多かったです。

 

第十章 ~環境フェスティバル~

しんきん合同商談会では企業の営業担当の方が商談を成立させるという雰囲気でしたが、環境フェスティバルでは小さな子供を連れた家族連れが多く来場されていました。そこで小さなお子様向けに、佐賀市が推進している“バイオマス都市さが”のキャラクターである“バイオマスオくん”の着ぐるみを着てバジルで味付けをしたポップコーンなどをくばるとお子さんにもガバッジオを試食していただくことができました。保護者の方にはガバッジオをそのまま試食していただき、鶏肉やシチューなど様々な料理の味付けに活用できるということを伝えると多くの方に購入していただけました。


 

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