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実際に使って分かった次世代自動車のいいところ / 佐賀市環境政策課 温暖化対策室

実際に使って分かった次世代自動車のいいところ

家庭から排出される温室効果ガスのうち、約3割が自動車の利用によるものと言われています。佐賀市では、排気ガス(温室効果ガス)の排出が少ない次世代自動車の普及推進のため、次世代自動車を公用車として使用しています。職員が実際に公用車として使ってみて感じる良いところや特徴などをご紹介します。(※あくまで職員の感想&情報収集に基づくものです!)

◎次世代自動車ってどんなもの?

次世代自動車とは主に次のようなものを指します。

車種 燃料 特徴
天然ガス自動車(CNG) 天然ガス 天然ガスで走行。ガソリン車よりも排ガスが少ない。
ハイブリット車(HV) ガソリン ガソリンと電気を組み合わせて走行。

ガソリンで発電した電気を発進時や加速時に使用する。

電気のみでの走行は不可。

プラグインハイブリッド自動車

(PHEV、トヨタではPHV)

ガソリン+電気 ガソリンと電気を組み合わせて走行。

電気のみでの走行も可能。

電気自動車(EV) 電気 外部からの給電で充電したバッテリーの電気だけを使用して走行。
燃料電池自動車(FCV) 水素 水素を車内の燃料電池に供給し、酸素との化学反応で得た電気でモーターを回転させて走行。

◎次世代自動車のココがイイ♪

その1 電費(燃費)がイイ♪

PHEVの電費(燃費)は、同車種同グレードのHVと比較してかなり優秀で、ガソリン換算で最大2倍!さらにEVにおいては、同クラスのPHEVよりも電費が良いので、走行コストはより安くなります。

その2 走行が快適♪

駆動音がとても静か!室内と同じ音量で普通に会話できます。ガソリン車のように、駆動音に声をかき消されることもないので、聞き返しもなくなります。
また、モーターを使ったスムーズな発進・走行により、振動によるストレスも少ないです。

その3 ガソリンスタンドに行く煩わしさからの解放♪

太陽光で発電した電力を使って充電しているので、わざわざガソリンスタンドに行く必要がありません。PHEVでも市内の走行なら充電した電気で賄えます。
日常使いであれば、「そろそろガソリンスタンドに寄らないと」「できるだけ安いところで入れよう」といったガソリンスタンドを探す煩わしさからも解放されます。

◎どういうポイントで選んだらいいの?

車体価格ではEVとPHEVはあまり変わりませんが、新車購入時の国の補助制度はPHEVよりEVの方が補助額が大きく、自動車税も年間1万円ほどEVの方が安くなります。(環境政策課調べ)
また、EVはバッテリー容量が大きいので、自宅にV2H(※1)を設置していれば日常的な電源として使用でき、電気代の安い夜間に充電するように設定しておけば、日々の電気代を安く抑えることができます。

(※1)V2H=Vehicle to Homeの略で、家庭用電力を電気自動車に充電したり、電気自動車の電力を家庭用電力に給電したりする設備。

平常時の蓄電池利用

出典:日産ホームページ

◎PHEVはどんな人におススメ?

PHEVは電気と燃料両方で走行できるので、「充電の心配なく長距離走りたい」「給油をできるだけ減らしたい」「外出先でも気兼ねなく電気を使いたい」という人に特におすすめです。PHEVもEVと同様、V2Hを使えば蓄電池として活用できます。

◎「自宅に給電設備がない(or置けない)」という人も大丈夫!

給電設備は今や全国約2万1100ヶ所、佐賀市内でも51ヶ所あり、スーパーマーケットやコンビニにもある時代です。買い物をしている間に充電したり、休憩がてらに給電したりしできます。無料で充電できるスポットもありますよ。電気は、ガソリン価格よりも安定していて安価ですので、燃料代を将来にわたって抑えることができます。

◆充電時間の目安(200V・15Aで日産リーフを充電した場合)

24kwh駆動用バッテリー 約8時間
30kwh駆動用バッテリー 約11時間
急速充電なら30分で約80%充電可能!

◎レジャーや避難所での活用も!

EVもPHEVも、走行用バッテリーを家庭用コンセントに変換するV2L(※2)を使えば、非常用電源として使用できます。非常時だけでなく、例えばキャンプで調理機器や空調機器などの電化製品を使って快適な旅をすることもできますよ。
(※2)V2L=Vehicle to Loadの略で、自動車の電力を電化製品に直接給電可能にする装置。

詳しい使い方はこちら

◎各種補助制度もあります

電気自動車の普及促進の目的から、次世代自動車の購入やV2H設置、V2L購入に対して国の補助制度があります。

補助対象など制度の詳細はこちら

◎究極のエコカー「FCV」

最後にFCV(燃料電池自動車)について紹介します。
FCVは水素と酸素の化学反応で発生する電気で走行し、走行時は水しか放出しないため、とてもクリーンな次世代自動車です。次世代自動車の普及を目指す佐賀市でも1台導入しています。
水素といえば、水素爆発など危険なイメージがあるかもしれませんが、水素を入れるタンクは頑丈な作りになっており、事故等による爆発の可能性はガソリン車よりも少ないです。
しかし、車両価格の高さや水素ステーションの少なさから、まだまだ流通が少ないのが現状です。

次世代自動車を選ぶことは “COOL CHOICE(賢い選択)” にもつながります。
この機会に、エコで経済的で快適な次世代自動車に乗り換えてみませんか?

 


 

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